涼宮ハルヒの恋愛


 夏が過ぎ去り、後は寒くなってくだけの秋。俺たちSOS団は相変わらず何もせず、
同好会以下の扱いで文芸部に居座っている。SOS団団長こと涼宮ハルヒは、ここ数日機嫌が芳しくない。
機嫌が悪い時のハルヒに近づくのはよくない、そのとばっちりは必ず俺に来るのだから。
「…………」
 あいつが部室で沈黙しているだけでなぜこう部室がピリピリするのだろうか。
「彼女、何かあったんですか?」
 この人畜無害そうなスマイルで俺に尋ねてくる古泉もやはり気になるのだろう。
 この雰囲気で気にならない方が人間ではないか。
「…………」
 いや、一人だけ何にも気にせずに本を読んでる奴がいたか。
まぁあいつならどんな状況でも本を読み続けるだろうが。
パタン
 突如、長門の本が閉じられ、今日の部活は終了となった。
 ハルヒが帰ったあと、俺たち4人は急遽話し合う事にした。
「涼宮さん、いつもより明らかに機嫌悪いです… キョンくん、何かしました?」
 SOS団のアイドル、朝比奈さんまで俺に聞いてくる。
 いや、俺に聞かれてもあいつの事何でもわかるって言うわけでは……
それに朝比奈さん。何かしたって何ですか、俺ってそんな奴に見えるんですか。
「あう……。そ、そんなわけじゃないです。あそこまで機嫌が悪そうなのも珍しいので、何かあったのかなって」
「普通はそう考えますね。約半年一緒にいましたが、あそこまで不機嫌なのは初めてじゃないでしょうか。」
 いや、そんなことを言われてもだな、俺が見る限り別に何も変わったことは無かったぞ?
「このままだと、またあの空間が発生してしまいそうです。しかもこの調子だとあと数日中に確実に」
 またあんなことをしないといけないのか!?あんなことはもう勘弁なんだが。
「今度は帰って来れないかもしれないですよ。今回は発生させないようにしなくては」
「そうは言われてもだな、今度はなぜあんなことになってるんだ?」
「…自分の周辺に何も起きないことにフラストレーションを感じている。
 このまま何も起きなければきっとまたあの空間が発生、今度はもう脱出できない程の規模になる」
 たんたんと今の状況を語ってくれる長門。
「それはまずいですね。ということはこの世界は後数日の命って言う事ですか」
「厳密に言うとあと2日」
「何も起きないだって? あいつが考えた事は実際に起こるんじゃないのか?」
「今回はそういうわけではないんです。彼女の思ったとおりにならないもの。それがあった」
 つまりどういうことだ? お前の言い方はいつも遠まわしでさっぱりわからん。
「今回の事は僕たちではどうしようもないということです。これはあなた一人で
解決しなくてはいけない。と言うよりも、あなた一人にしか出来ないことです」
「明日、私たち部室には来ないようにします。キョンくん、頑張ってね」
 そんな応援されても…今のあいつと二人きりになると何をされるのか分かったもんじゃない。
「では、また明日。いや、明後日かな? 無事に会えることを祈ってますよ」
 そう言いながら古泉は帰っていった。
「涼宮さんは今、一歩を踏み出せないでいるの。その一歩を踏み出させてあげればきっと
大丈夫、キョンくんなら出来ます」
 そして、朝比奈さんも帰ってしまった。長門もいつの間にかいなくなっていた。
 俺は部室で少し考えようとしたが、空腹に負けて取り合えず家に帰る事にした。

 翌日、気が引けるものの、教室に入った。
 俺の席の後ろ、いつもの場所にハルヒは昨日よりも不機嫌そうな顔で座っていた。
「よう、今日も機嫌が悪そうだな」
「そう思うならほっといて」
 俺が話し掛けたことによってさらに機嫌が悪くなったような気がする。
 ……本当に俺にしかこいつの機嫌が治せないのか? 逆に機嫌を損ねるだけのような気がするのだが。
 考え事をしているとあっという間に1日が過ぎていった。
 そして、運命の放課後に入ってしまった。う〜、気が進まないが仕方ない。
 朝比奈さんに応援してもらっているんだ、これで家に帰ろうものなら男がすたるってもんだ。
コンコン
 一応ノックしてみる。どんな時でもマナーは守るものだ。
「…どうぞ」
 ぼそっと声が聞こえた。何か違和感を感じたが取り合えず入ることにしよう。
 中に入ると、ハルヒ一人しかいなかった。当たり前か、昨日3人とも来ないって言ってたし。
「今日俺たちだけらしいぞ。用事で3人とも来れないってさ」
「そう」
……………沈黙が続く。俺たちはそれから一言も発せずに。10分くらい経った。
 これで向かい合っていればもっと気まずい事だろう。このまま黙っていては何も変化はない。
昨日、朝比奈さんはあと一歩を踏み出せないと言っていた。それを俺が手伝えとも。それはいい。
だが、ハルヒは何にあと一歩踏み出せないでいるのだろうか。それが分からない事には俺にはどうしようもない。
「…誰も来ないんじゃ今日はもう終わりにするわ。それじゃ、もう帰るから」
 その言葉に俺は違和感を覚えた。いつものハルヒなら俺に何かさせようとするはずだ。
だが、今日はそそくさと帰ろうとしている。まるで俺から逃げるように。
「おい、ちょっと待て。お前何かおかしいぞ? どこか悪いのか?」
「!! ほっといて! 今日の部活はもうおしまい! さっさと帰れ!」
 そう言いながらも俺の方を見ない。おい、人の顔を見て話せ。それは最低限のマナーだろう。
「あんただから別にいいの! それより、そこどいて。そこにいられると帰れないじゃない」
 俺は今、入り口の前に陣取っている。ここでこいつを帰らせてしまうと朝比奈さん達に顔を向ける事が
出来ないような気がしていたからだ。
「いい事あるか! 何か悩んでるんだろ? 俺に話してみろよ、それとも俺は信用できないか?」
 俺もいつもらしくないようだ。こんな恥ずかしい台詞よく言えるもんだ。
「! ……あんただから言えないんじゃない…」
 ボソッと何かを呟いた。俺には聞こえなかったが。そして、顔を少しうつむけ段々と顔が真っ赤に染まっていく。
 う、そ、そのしぐさは。何てこった、俺がハルヒにときめいてしまうなんて。今日のハルヒはいつものハルヒと
少し違って見える。何て言うか、その、とてつもなく可愛く見えてしまった。それも朝比奈さんといい勝負ができるくらいに。
「へ!? あたしがかわいい!?」
「え!?」
 こ、声にしっかりと出てしまっていたのか!?俺とした事が何て失態を……
「……ありがと」
 やはり今日のハルヒはどこかがおかしい。いつもなら、あんた頭がおかしくなった?
とか言ってくる筈だ。そんな普通な反応をされると、意識しちまうじゃないか。
「いや、ほんとのことだ」
 変に嘘をついてもしょうがないのでぶっちゃけることにした。今のハルヒはほんとにかわいく思えてしまう。
「…何回も言わなくても分かったわよ」
 前言撤回。やはりいつものハルヒだ。普通の女の子、例えば朝比奈さんならパニック状態に陥るだろう。
まあ彼女とハルヒを比べるのもどうかと思うが。
「実際のところ、お前はおとなしくしてればかわいいんだ」
 うん、それはずっと前から思っていた事だ。
「ねぇ、キョン。あたしのことどう思う?」
「ん?どう思うってさっき言ったとおりだが」
「外見じゃなくって中身のこと」
「それも言わなかったか?」
 いったいこいつは何を言いたいのだろうか。
「もう! 鈍いわね。 あたしの事好きかって聞いてるの!」
「は!?」
 今度は俺の思考が止められる番となった。今、あいつは何て言いやがった?
「…聞き間違いで無いなら、今好きかどうかって聞こえたのだが」
「そういったもの。で、どっちなの?」
 む、どことなくいつものハルヒに戻りつつある。ただ、今あいつの顔はトマトみたいに真っ赤に染まっているのだが。
「まあ、嫌いではないな」
「もっとはっきり言いなさいよ。好きか嫌いか」
「……好きだ」
「…………」
 その言葉を聞いてまたうつむいてしまった。そういや朝比奈さんはあと一歩を踏み出す手伝いを
って言ってたが、まさかこのことなのか!?
「お前はどうなんだ?俺のことどう思う?」
 なんて事を言っちまったんだ。もう後戻りは出来ない。ええい、なるようになってしまえ!
「………よ」
「は? よく聞こえなかったんだが」
「だから、……って言ったのよ」
 重要なところだけ以上に小さい声で呟くから聞こえなかった。が、その雰囲気から
大体何を言いたいのかはわかった。
「そっか、好きか」
「!! こ、声に出さなくてもいいでしょ!」
 そう叫びながら、真っ赤になってそっぽを向いた。まずい、口に出して言ったせいか、あいつの事を
かなり意識するようになっている。あいつのそんな珍しい行動も重なりもうどうしようもないくらいかわいく見えてしまった。
「ハルヒ…」
 そう言いながら、俺はハルヒに後ろから抱きついた。
「きゃ?! ちょ、きょ、キョン!?」
 そして俺は、あの日のようにハルヒにキスをした。もうこんな事するもんかと思っていたし、思い出したくもなかった。
だが、今日のことは忘れたくない。可能なら、何度でもしてもいい。そんな思いでのキスだった。
「……ぷはっ」
「ぷっ!」
 俺は笑ってしまった。ハルヒはキスの間息を止めていたようだ。
「…何がおかしいのよ、いきなりき、キス、なんかして」
「いや、悪い。嫌だったか?」
「ううん、嫌なんかじゃない。もっとして…」
 そして、俺たちはまたキスをした。
「ん…んむ…」
 今度は舌を滑りこまし、長く続けた。そして、ハルヒの胸に手を伸ばした。
「ん! ちょ、いきなり…」
 俺はハルヒの抗議を無視し、制服の上から胸を揉んだ。
「んん!んむ、ん〜」
 キスをしながら、ハルヒの形の整った胸を揉む。制服の上からだが、それはきれいな形をしている事がはっきりとわかった。
「服、脱がすぞ」
「そ、それくらい自分でする!」
 ハルヒは俺から勢いよく離れ、距離をとって胸のリボン(ネクタイか?)を外し始めた。
 残念、俺が脱がせたかったのに。
「何ぼーっと突っ立ってんのよ。あんたも早く脱ぎなさいよ」
「俺も脱ぐのか?」
「当たり前じゃない! あたし一人恥ずかしい思いさせる気?」
 それもそうか。俺だけ着てるのも何か悪い気もするしな。
 俺たちは、文芸部室で裸になって抱き合った。
 ハルヒの胸は、思っていたよりも大きく、整っていた。
「前にバニーの衣装着てた時より大きくなったか?」
「そんなことまだ覚えてたの? ん〜、そう言えばちょっと大きくなったかも。あたし自身よくわかんないのに
 あんたよく分かったわね」
 本当によく分かったもんだ。なんだかんだでハルヒの事を気にしてたのか。
 そんな考えを払うかのように、俺はハルヒの胸を揉み始めた。
「ん……はぁ、ちょっと気持ちいいかも」
 ハルヒの胸は結構揉みごたえがあった。指で押してみると、その分押し返してくる弾力があるし、
そのさきっぽに付いている乳首も、色も形もとてもきれいだった。
「はう……ん…やぁ」
 気持ちよさそうに俺に抱きついてくるハルヒ。俺はそれに答えるように、もっと激しく手を動かした。
「きゃ、あん、ちょ、キョン、は、激し…んむ」
 ハルヒの口を塞ぐようにキスをした。
「んむ、んふっ、ん……はぁ…はぁ、キョン。胸だけじゃ…いや……」
「どうして欲しいんだ?」
 分かっていながらも聞いてみた。その言葉をハルヒに言わせたかったからだ。
「…いじわる。わかってるくせに。」
「…ここだろ?」
 俺は、ハルヒのその表情に負けて、言わせることも出来ずに秘所に手を伸ばそうとして、やめた。
「え? ちょ、ちょっと。キョン?」
 このまま普通に手で秘所を触るだけでは面白くない。ちょっとでもハルヒに日頃の仕返しと言うものを
してみたいと思う。ハルヒを団長のソファーに乗せ、足を開かせた。
 体育ででも使ったのだろう。丁度いいところに落ちていた縄跳びを使ってハルヒの足を閉じれないように
固定。ついでに手も後ろでくくってしまおう。
 おお! 絶景かな絶景かな。
「や、こんなの恥ずかしい……降ろしてよ…」
「どうせ俺しか居ないしいいじゃないか。大丈夫だって」
「そ、そんな問題じゃない! きゃ!?」
 股を全開に開いて動けないハルヒ。その普通では見られない、扇情的な光景に俺はとてつもない興奮を
覚えた。ハルヒの無防備な秘陰。そこを舌で突っついてみた。
「ひゃぁぁ、な、舐めないで…あぅ……ん!!」
「やっぱりここが気持ちいいんだな」
 ハルヒのクリを中心に、入り口周辺を少しずつ舐め、じらすようにした。
「んん!…ふぅ、あう! はぁ、やん!」
 緩急をつけてじりじりと性感を高めさせていく。そうしていくうちにハルヒの秘所は涎と愛汁で洪水になっていた。
「ひゃう、んん、じ、じらさないで…」
「そうか? じゃあこれでどうだ」
 その言葉のあと、右の乳首とクリ、左の乳房の三点を同時に攻め始めた。
 今度は、じらす事などせずに激しく愛撫した。
「あ、あっ! んんー! ひゃう、やっ」
 段々ハルヒの声が高く、激しくなってきた。そろそろイクのだろう、秘部もビクビクと痙攣し始めている。
「あん、な、何かくる! や、あぁぁぁぁ〜〜」
ビクビクビクっ
 ハルヒは全身を震わせ、絶頂を迎えた。秘所からは愛液が絶えど無くあふれ出てくる。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 息を整えている間、俺はハルヒの事をじっくりと観察していた。端整な顔立ち、小さくなく、大きすぎない整った胸。
そして、今まで攻め続けていた秘所。
 どの場所も非の打ち所の無い綺麗さだった。ただ、もっと普通の性格だったらなぁ。
「ちょっと、キョン。ぼーっとしてないで早くこれ外してよ。身動き取れないって結構苦痛なのよ」
 体力が回復したのだろう、もういつものハルヒに戻っていた。
「何言ってるんだ? まだ終わってないぞ」
「へ? もしかしてこのまま……?」
「ああ、そのつもりだが」
「ちょ、そんなの嫌よ! あたしでも初めてはきちんとしたいの!」
 それもそうだ。初めての経験が縛られてなんていい思い出にならないか。
 しょうがない、縄跳びを外そう。
「ふ〜、ちょっと痛かったのよ、手が」
「ちょっときつかったか?」
「痣になったらどうしてやろうかと思ったけどなってないから許してあげる」
「そりゃどーも」
 俺たちはいつものやり取りをした。やっぱりこっちの方が俺達っぽいだろ?
「それじゃ、入れるぞ」
「……うん、今更だけど優しくしてよね」
 そんなことは十も承知だ。俺は紳士だからな。マナーと言うものは心得ているさ。
「…それならさっきもそのマナーっていうのを見せて欲しいものね」
「うるさい、もう入れるぞ」
「…うん。つっ!!」
 ハルヒの入り口は思っていたより狭かった。亀頭を少し入れただけでもの凄く
締め付けてくる。入れる側としてはとてつもなく気持ちいい。
「ああっ! ひぐっ、うう〜」
 ハルヒは耐えてくれている。少しでも彼女の負担を減らしたい。それにはこのままゆっくり進入するべきか、
一気に奥まで突っ込むべきか。
「んん!、と、とまらないで…」
 俺はその声に我に帰った。止まることが一番きつい、なら早く終わらせた方がいいだろう。
「一気に行くぞ、力抜いとけよ」
「うん……あう!!くうぅぅ…」
 一気に奥まで貫いた。途中、何かに引っかかったが止まる事はしなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「大丈夫か?ハルヒ」
「うん…何とか。もうちょっと待って」
「お前がいいって言うまで待つよ」
「ありがと……」
 そして俺たちは、つながったままキスをした。
「ん、もう大丈夫かも。動いていいよ」
「無理はするなよ、痛いならすぐ言えよ」
「うん、わかってるわよ」
 ちょっとずつ、腰を前後に動かし始めた。
「くぅぅ、んん! あぅ…」
 辛そうなハルヒの声。その声を聞いて俺の肉棒は更に大きくなる。
「はう! まだ大きくなるの!?」
 緩い前後運動を繰り返しているとハルヒの声にも変化が現われ始めた。
「んん、あ、気持ち…や、ん…よく、なってきた…かも」
 その声を聞いて俺は少し動きを速くしてみることに。
「あっ、ああっ、あっ、くうぅ、ひゃぁ、あっ…」
 感じている。声だけでもわかるが、愛汁がたくさん出始め動かしやすくなった。
 それにしても、ハルヒの中はとても気持ちいい。俺の肉棒全部を均等に包み込み、
 絞るように絡み付きにくる。気を抜くといつでも果ててしまいそうだ。
「ああっ!あう、んんっ!も、もうだめ…」
「ハルヒ、もうイクのか?」
「うん! も、もう、もう!! んんんんん〜〜〜〜」
どくどくどくっ
 俺はハルヒの絶頂と共に果てた。とっさに抜く事が出来なかったので、思いっきり
 中で出してしまった。
「ハァ…キョンの、あったかい」
「ハルヒ…」
 俺たちは最後にもう一度キスをした。

 次の日、教室にハルヒの姿はなかった。流石に昨日の今日で顔をあわせるのは恥ずかしいのだろう。
実際、俺もかなりの勇気を出して登校してきたのだ。こういうとき、後ろの席に居られるのは辛いものがある。
「なに教室の入り口でぼさっと突っ立ってんのよ」
「は、ハルヒ!?」
「な、何よ。あたしがここにいちゃいけないって顔してるけど」
「いや、席に居ないから今日は休みかと思ってた」
「は? そんなことで休む訳ないじゃない。」
 ……せっかく付き合い始めたのに。…と誰にも聞こえないような声で呟くのを俺は
聞き逃さなかった。はぁ、放課後にどう説明すればいいのだろうか。

                              
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